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奄美諸島最大のリゾート「PRICIA RESORT」再生への挑戦

2021.11.3.Wed


左:宇田川 右:Mike

スターリゾートが手掛ける2つ目のホテルとして、2021年4月に再始動したPRICIA RESORT YORON(以下、プリシア)。
挑戦に対する想いやストーリーを担当者に伺いました。

プロジェクトの責任者として取締役COO宇田川が就任。
9月1日からは総支配人のMike Taylorが就任しました。
2人のプロフィールはこちらから→ https://starresort.co.jp/company

大手外資系リゾートホテルのマネジメントや開業トレーナーとして経験を積んできた元同僚の2人。
そんな2人に話を伺いました。

PRICIA RESORT YORONとの出会い

佐々木:プロジェクトが開始する前の動き、今思い出すとめちゃくちゃ機敏でしたよね。

宇田川:たしかにめちゃくちゃ機敏でしたね(笑)。オーナーチェンジに伴い、新しいオーナー会社の方よりホテル運営委託としてお声がけいただいたのですが、ご連絡をいただいた翌日には与論島に行って現地調査していました。

第一印象は、ポテンシャルが非常に高いサンセットビーチリゾートホテル! まずロケーションと海が本当に素晴らしいですね。ホテルのプライベートビーチからは、海に沈んでいくサンセットが年中キレイにみえて、幻想的なマジックアワーを楽しめる。また与論島内の海は、百合が浜ビーチなど含め、間違いなく日本国内でトップレベルのキレイさを誇るビーチ!この抜群の立地は、沖縄で探してもなかなか出会えないな、と感じました。

佐々木:本当、海のポテンシャルは素晴らしいですよね。宮古島の海を初めて見たとき以上に感動しました。こんな美しい海が日本にあるんだ…と
宇田川:一方で大きな課題として、30年以上歴史あるリゾートホテルで。施設全体のメンテナンスが行き届いていないと正直感じました。リゾート感を感じられるはずの南国の植栽は手入れが行き届いておらず、敷地内の各施設や客室の老朽化が目立ちました。 この素晴らしいロケーションとビーチを最大限に活かし、施設面の課題もクリアできる抜本的なリニューアル計画が実現できれば、間違いなく「日本を代表するビーチリゾートホテル」をつくりあげられる!と、そのリニューアル企画プランのアイデアを模索しながら、リニューアル後の完成したハード面のイメージと、ソフト面でのゲスト体験を想像して、ワクワクしていました。

僕たちはこうしてリゾートを再生する

宇田川:主に、「ココロとカラダに、その土地の美しい景色が残るリゾートをつくる」をコンセプトとして、リニューアル企画とホテル運営全般を当社が担当しています。 企画書作成、事業計画書作成、改善計画、組織再編成、ホテル運営全般の改善、販売計画の見直し、マーケティング戦略など、組織改革やホテル全体の運営改善です。

またハード面の具体的なリニューアルでは、オーナー・空間デザイナー・改修の各施工会社の方々と共に、リニューアル計画に伴う設計や備品・家具選定、各現場確認や各決定事項なども運営側の意見もお伝えしながら、進めています。

私がこのプロジェクトを担当し、4月から現地入りし、前支配人の方より引き継ぎを受け、新体制でスタートし、運営改善、リニューアル計画の実施など取り組んでいます。 またリゾートホテルのみならず、島全体を活性化するために、役場や地元自治体との関係構築・提携・協力体制を築き、与論町のDMOプロジェクトやSDGsの取り組みの参画など進めてます。

佐々木:やることが盛り沢山でしたよね…今もですけど。宇田川さんもほぼホテルに住み込みで取り組んでくれていて、それでも全然追いつかない。改善していく中で何から取り組んでいきましたか?

宇田川:まず、現状の課題把握と、キラーコンテンツ作りです。 ホテルのクオリティマネジメントの観点からも、①課題となっているネガティブ体験を可能な限り”0”にすること。 ②元々のプラス要素を最大限の活かし、そこでしか体験できないユニークな”キラーコンテンツ”を作り上げること。かつそれがマーケティング視点でUGCを生み出すことのできるコンテンツであること。 この2つを組み合わせることによって、ホテルを利用するゲストにとって、”欠陥のない状態”で不満がない、かつプラスαのユニークな体験に繋がり、期待を超えられる体験を提供できると考えています。 これをもとに、リニューアルプロジェクトの企画書を作成しました。

ゲスト体験への徹底的なこだわりが再生への近道

Mike:こだわっているポイントは「ビーチ×客室体験」、「ビーチ×ダイニング体験」のかけ算です。 キラーコンテンツに結びつきやすい、プライベートサンセットビーチを活かしたそれぞれの体験ができるようにこだわりました。 例えば「ビーチ × 客室体験」では、海沿いの客室コテージのレイアウト。 元々海が見えるリビングにソファーがあったレイアウトに、ハリウッドツインの広々としたベットを設置し、ベッドから海がパノラマビューでみえるようにし、朝起きた時にそのままキレイな海が目の前に広がってみえる、まさにビーチリゾートらしい最高の目覚め体験ができるレイアウトです。

「ビーチ ×ダイニング体験」は、まずホテル体験で欠かせない、朝食体験です。 リニューアル前は、ビーチの景色が見えない場所が朝食会場で正直もったいないと感じてました。そこで、この素晴らしいプライベートビーチを最大限に体感できるように、オーシャンビューのレストランに朝食会場を移しました。そのレストランをフルリニューアルし、より多くのゲストにオーシャンビューと朝食を楽しんでいただくために、隣接していたスパ施設をレストランエリアとして拡張しました。その結果、海がより見渡せる空間の朝食会場として、生まれ変わりました。 よりビーチでの朝食体験をしていただくために、「ビーチブレックファースト」ができるよう、専用のピクニックボックスも用意したので、ビーチエリアで海風を感じていただきながら、朝食も楽しめます。 さらにこのレストラン、サンセットが目の前に沈んでいくので、サンセットディナーとしても最高のロケーションとなりました。 その他、「ビーチカフェ」もリニューアルオープンしました。

元々は、雨天時の対策としてディナー営業していた室内BBQレストランを、パノラミックオーシャンビューの海カフェにコンバージョンしました。 カフェ室内利用のみでなく、ビーチやプール利用のゲストなどにもテイクアウト対応しております。ヨロンの海をイメージしたオリジナルドリンク「ヨロンブルーコーラ」も人気です!

また、ビーチ全体の雰囲気を、海外ビーチリゾートのようなイメージで一新させました。 ビーチチェアー、パラソル、デイベットのみでなく、丸い”Yogiboクッション”を並べて寛げるこだわりのビーチラウンジスペース。 このエリアで特にオススメな過ごし方が、Yogiboクッションでリラックスしながら、特にサンセットタイムのマジックアワーやディナー後に、波の音を聞きながらサンセットや星空を眺め、お酒でも呑みながら語り合うチルタイム…最高のビーチリゾートの夜の過ごし方です! このように、プライベートサンセットビーチを主役としたこだわりの体験を、随所でできるようにリニューアル計画、そして実施しました。

宇田川:結果としてこのリニューアルを通じて、変化を起こし続けていくという環境に変わっていった。新しいターゲットの若い世代のゲストにも、リニューアル後のプリシアリゾートヨロンでの体験を楽しんでいただき、SNSでも配信が増えてきた。また、与論島の役場や自治体とも、より与論島を活性化するための協力体制も築きあげることができています。

これから、プリシアと僕たちが目指すもの

佐々木:では最後になりますが、プリシアと僕たちが目指すところを… 宇田川さん、お願いします!

宇田川:日本を代表するビーチリゾートホテルを目指す!
そしてプリシアリゾート与論での滞在をきっかけに、よりビーチリゾートを好きになっていただき、この景色とリゾート体験をするために与論島にまた戻ってきていただければ、それはとても嬉しい限りです。

この秋よりリニューアルフェーズ2の計画を開始し、今度は1年以上かけてより魅力的なビーチリゾートをつくりあげていく予定です。より魅力的に生まれ変わるプリシアリゾートヨロンを、楽しみにしていてください。 また、プリシアリゾートヨロンの発展のみならず、与論島全体を活性化するために、役場や地元自治体との提携・協力体制の強化、与論町のDMOプロジェクトやSGDsなどへの参画を通じて、島全体の観光振興をさらに盛り上げていく予定です。

実績詳細:https://starresort.co.jp/works/pricia-resort-yoron