沖縄に大手ホテルが続々参入!市場データから考える沖縄ホテル事業の未来とは?
2020年のオリンピックに向けて、行政も民間も訪日外国人誘致に力を入れています。
飛行機の直行便増加、ビザ取得の緩和など海外から日本へ行きやすい環境が整備されてきています。
メディアが連日、訪日外国人がどんどん増えている!と放送していますが、実際のところどうなのでしょう?
本記事では訪日外国人市場をわかりやすくまとめました。
訪日外国人旅行客数の推移
訪日外国人は年々増えていて、2014年と比較すると倍増以上の結果に。
この短期間でこれだけの訪日外国人旅行客が増加した背景には、主に3つの要因が考えられます。

増加要因1.円安
2012年末以降、それまでの1ドル=80円から1ドル=110~120円まで円安が進み、外国人の購買力は約1.5倍に高まったというデータが出ています。
増加要因2.LCC増加
2012年夏ダイヤと2017年夏ダイヤを比較するとLCCの便数が約4倍増加していて、週400便弱のLCCが運行されています。
増加要因3.ビザ緩和
アジア諸国を中心に取得要件の緩和が進められており、年々、日本を訪れるためのハードルは下がっています。
訪日外国人旅行客、国別割合
中国とアメリカが多いのでは?
というイメージが強い方も少なくありません。
グラフを見ていただければわかるように、半数以上がアジア諸国で占められています。

アジアの旅行客が多い理由
訪日外国人客の増加を牽引しているのが、中国とASEAN諸国。このエリアから日本への観光客が増加したことには「中間所得層の激増」、「ビザの要件緩和」、「円安」という3つの要因が大きいと考えられます。
現在、東南アジアやASEAN諸国では中間所得層が激増しています。
生活に余裕ができ、海外旅行を楽しむライフスタイルへと変化しているようです。
今後、訪日外国人旅行客が増えそうな国は?
香港や欧米も注目されているエリアではありますが、親日国が多い東南アジアこそポテンシャルを秘めています。
東南アジアの中ではタイが訪日外国人数No1ですが、国民人口ではフィリピン・インドネシア・ベトナムよりも下回ってます。
シンガポール以外は 1%前後しかまだ来日未経験と、まだまだポテンシャルを感じます。
2.5億人の人口を擁するインドネシアはまだ 0.1% しか日本に来ておりません。
今後、東南アジアの動きに要注目です。
都道府県別宿泊者数の成長率
京都や東京ではホテル不足など騒がれていますが、実際どこの都道府県に訪日外国人旅行客が増えているのでしょうか?
2015年から2016年にかけての成長率をグラフ化してみました。

香川が最も成長した理由
結果はなんと、香川県が一番。前年比69.5%の圧倒的成長率に。
インバウンド向け四国広域鉄道パス「ALL SHIKOKU Rail Pass」の販売や、四国八十八景プロジェクトの開始、ロケツーリズムを狙ったロケ地誘致などを実施した結果が、人気獲得の要因になったと考えられます。
人気観光地は?
沖縄は13位、北海道は11位と惜しくもトップ10には入れない結果に。
東京や京都は全国平均の8%を下回る結果となりました。
おわりに
今後も訪日外国人旅行客市場は伸びていくでしょう。
いかに訪日外国人旅行客を獲得できるかが、宿泊施設運営する上で非常に重要になりそうですね。
訪日外国人旅行客の集客方法については無料ご相談フォームよりお気軽にお問い合わせください!
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