本提案で掲げるコンセプトは、建築や体験を通して「この土地の景色の記憶が、ゲストの心と身体に残るリゾート」
自然界に存在する調和の比率によって描かれる「黄金螺旋」に着想を得て、土地の持つ勾配や視界の抜け、目線の先に広がる自然とのふれ合いを考慮し、螺旋の角度やスケールを決定し、配置を決めた構図を示しています。
土地のもつ勾配がそのまま隆起して、植物がはえ、周囲との馴染みの良い新たな丘のような建築を目指しました。
積極的な自然との交わりによって、自然に回帰していくような体験を体現するリゾートで過ごす、感覚に語り掛ける空間を創りだします。
ロビーでは、目の前に広がる海からインスピレーションを受けてセレクトした5つの青が、インテリアに配置されています。
屋根からは水盤に滝がおち、水の音の演出があります。
窓を開け放って過ごせる時は、開放的なアウトドアリビングのように、冬場など風が強まる時は、窓を閉めてやわらかい照明の演出でゲストを迎えます。
メインプールでは、海までのレイヤー感を見せたかったので、プールを見下ろすようなアングルにしました。
上段の水盤約3mの高さから滝の降り注ぐメインプールは、海向きにインフィニティプールで計画しています。